営業組織の成果を最大化するために、営業プロセス改善や営業担当者のスキルアップをサポートするのが「営業コンサルティング」です。営業の業務範囲は広く、営業コンサルティング会社によって得意とするコンサルティング手法も異なります。ここでは、営業コンサルティングを比較選定する際のポイントや利用時の注意点を説明します。

また、導入実績の多い代表的な営業コンサルティングをご紹介します。実際に利用する企業の活用事例も交えながら、サービスの強みや特徴の解説を行います。自社の課題や目的に照らし、適切なサービスを見つけてください。

営業コンサルティングの比較方法・選び方

営業コンサルティングを比較選定する際のポイント

営業コンサルティングを比較選定する際のポイント

 

営業コンサルティングを選ぶ際にチェックしておきたいポイントは以下の3つです。

 

  • コンサルティング手法は自社に適しているか
  • コンサルタントとの相性はどうか
  • 自社に合った費用感か

 

各項目を詳しく見ていきます。

 

■コンサルティング手法は自社に適しているか

営業コンサルティングのサービス提供形態は、主に「コンサルタントによる指導・研修」「人材派遣・アウトソーシングによる人的支援」「営業活動をサポートするツールやシステムの導入支援」の3パターンがあります。

 

それぞれの内容は以下の通りです。

 

手法

主な内容・できること

コンサルタントによる指導・営業活動支援

・現状分析・戦略立案のサポート

・営業用資料の作成

・営業マニュアルやトークスクリプトの作成

・商談同行

・ロールプレイング

・プレゼンテーション研修 など

人材派遣・アウトソーシングによる人的支援

・営業代行

・テレアポ、テレマーケティング代行

・テレアポ人材や営業スペシャリストの派遣 など

ツール・システムの導入支援(SFA、CRMなど)

・顧客情報管理

・営業先リストの作成支援

・営業活動のフェーズ管理

・商談管理 など

 

どの手法を強みとしているかはコンサルティング会社によって異なります。営業コンサルティング会社を比較検討する際は、コンサルティング手法が自社の課題解決に適しているか確認しましょう。

 

■コンサルタントとの相性はどうか

営業コンサルティングを依頼すると、専属のコンサルタントがつくのが一般的です。自社の成果はコンサルタントの能力に左右されるといっても過言ではないため、契約前に力量や相性を見極めることが大切です。

 

相談や面談の際に以下の点をチェックするとよいでしょう。

 

  • コンサルティングの実績はどうか
  • こちらの話を傾聴してくれるか
  • 自社の業界に関する知識はあるか
  • 質問に対する受け答えは的確か
  • 話す内容が論理的か
  • わかりやすい言葉で丁寧に伝えてくれるか

 

■自社に合った費用感か

営業コンサルティングの提供期間は、半年から1年以上と中長期に渡るケースが多いため、自社にあったコストか十分に検討しておくことが大切です。料金体系は、時間制・定額制・成果報酬型の3パターンがあります。

 

時間制

1時間あたりの報酬額が決まっており、コンサルタントや業務代行者の労働時間に応じて料金が変動する

定額制(月額制)

1カ月あたりのコンサル料が決まっており、コンサルティング時間にかかわらず料金が固定されている。年間契約のところもある

成果報酬型

売上や粗利が増加した場合、そのうちの●%を成果報酬として支払う

 

コンサルティング会社によっては、マニュアル作成料金や研修料金などサービス別に料金が設定されている場合もあります。予算や費用対効果を考慮し、自社に適した料金体系・料金設定か精査しましょう。

課題・ニーズ別に見た営業コンサルティングの向き・不向きの傾向

課題・ニーズ別に見た営業コンサルティングの向き・不向きの傾向


どのような営業コンサルティングを選ぶべきかは、自社の課題によっても変わってきます。以下に課題・ニーズ別の向き・不向きの傾向を整理したので参考にしてください。

 

課題・ニーズ

向き・不向きの傾向

新規顧客を増やしたい/リード獲得の間口を広げたい

セミナー・展示会やWebコンテンツの企画・運営などを得意とする営業コンサルティング会社はリード獲得に役立つ

有望リードを見極めるノウハウがない

リード分析・スコアリングやインサイドセールスのノウハウが豊富なコンサル会社であれば、質の高いリードを見極めやすくなる

フィールドセールスの実地で個々の営業スキルを向上させたい

ロールプレイングや現場同行など商談スキルを高める研修プログラムがあれば、個々の営業担当に合ったスキル向上を目指しやすい

営業担当の採用や教育にかかるコストを抑えたい

営業代行サービスやテレアポの代行または人材派遣を行っているコンサルティング会社であればコストを抑えやすい

顧客管理や営業活動の進捗管理が属人化している

SFAやCRMなどの営業支援・顧客管理ツールの導入支援を行っているコンサルティング会社が適している

顧客のフォロー・追加提案が不十分/ロイヤルカスタマーを増やしたい

商品・サービスの導入支援やアップセル・クロスセルなどのカスタマーサクセスを得意とする営業コンサルティング会社がおすすめ

営業コンサルティング利用時に注意すべき点

営業コンサルティング利用時に注意すべき点

 

営業コンサルティングを利用する際は、以下の2点に留意しましょう。

 

■営業担当者の協力が不可欠

営業コンサルティングの導入効果を高めるには、社内の協力体制が不可欠です。コンサルティングでは、活動内容やノウハウの標準化を図ったり、商談のロールプレイングやプレゼンテーション研修など参加型のプログラムを実施したりするため、一人ひとりが能動的な姿勢で臨むことがスキルアップにつながります。コンサルティングの利用時は、あらかじめ社内にコンサルの目的や内容を周知し、積極的に協力してもらえるように促しましょう。

 

■プログラムはマインド面に偏らないように

営業コンサルティングでは、営業担当者のモチベーションやマインドに重点を置いている研修もあります。自社の課題がそこにある場合には有効ですが、精神論にのみ偏ってしまうと、スキル向上につながらない場合があるため注意が必要です。

 

もちろん、営業のプロとしての心構えを伝えることは大切ですが、同時にアポイントや商談の精度を高める行動面の組み立てを論理的にアドバイスすることも重要です。コンサルティング内容に偏りが見られる場合は、プログラムの再検討を相談してみましょう。

強い営業組織を構築できる営業コンサルティングを選定しよう

営業コンサルティングの手法・内容は提供会社によって異なるため、まずは自社の課題を整理し、その解決に役立つ手法を強みとしているかチェックしましょう。担当コンサルタントの実績やコミュニケーション力、費用感を確認しておくことも重要です。ここで紹介した比較ポイントを参考に、自社の営業力アップにつながる最適な営業コンサルティングを見つけてください。

営業コンサルティング会社 5選

1.インサイドセールス立ち上げ支援コンサルティング

(参照元:https://marketing.clabel.jp/inside_sales/)

サービス名

インサイドセールス立ち上げ支援コンサルティング

キャッチフレーズ

社外営業企画責任者として伴走支援で売上拡大を支援

サービス概要

経験豊富なコンサルタントが課題の整理から戦略設計、施策の運用・分析まで一貫して伴走。
貴社の営業企画責任者のような立ち位置で継続的にご支援いたします。

向いてる形態

BtoB

導入社数

約 10 社

(2023年10月15日時点)

導入企業の傾向

製造業・物流企業からIT企業までさまざまな業種。企業規模は30-500名の企業様にご活用いただいています。

価格

・インサイドセールス導入設計  400,000円 / 月額
・インサイドセールス人材育成  400,000円 / 月額

運営企業

株式会社シーラベル

サービス詳細

インサイドセールス立ち上げ支援コンサルティングの詳細を見る

サービス資料

 

2.株式会社リブ・コンサルティング

(参照元:https://www.libcon.co.jp/solution/sales/new-customers-sales/)

サービス名

営業力強化コンサルティング(新規顧客の開拓)

キャッチフレーズ

今見えていない勝ち方を見つけ、売上を2倍に増やす

サービス概要

新規市場の開拓に際し、シェア拡大スピードを高めるためには、新規顧客開拓の営業生産性向上は避けて通れない課題です。弊社の新規顧客開拓支援では、新規顧客に向けた営業戦略の立案から、勝ちパターンとなる営業の型構築、全社展開までを一貫して行うことで、大幅な営業生産性向上を実現します。また、必要に応じて、新規顧客との接点をより多く設けるためのマーケティング企画や実行も行います。

運営企業

株式会社リブ・コンサルティング

サービス詳細

営業力強化コンサルティング(新規顧客の開拓)の詳細を見る

 

導入した企業の声

OYO TECHNOLOGY&HOSPITALITY JAPAN株式会社 事業開発責任者 菊川 航希様:

導入目的は、前例のないようなスピード感での物件獲得を目標としている中で、営業やマネジメントの領域でノウハウを持つ外部の人を活用する必要があったため。リブ・コンサルティングを活用することで、依頼してから5日後には営業チームのマネジメント体制と精度の高いKPIが揃い、動き出せる状態になっていました。

 

3.株式会社マーケットヴィヴィッド

(参照元:http://www.marketvivid.co.jp/)

サービス名

マーケットヴィヴィッド

キャッチフレーズ

営業研修 自ら気づき、自ら考え、自ら動く

サービス概要

マーケットヴィヴィッドの営業研修は、優秀な営業の当たり前を見える化し、目標達成できる考え方や思考プロセスを定着・体得するための実務に連動しやすい実践的な研修プログラムです。
【営業の「見える化」「考える力の定着」を通して「強い営業」をつくりあげる】
・ゲームを通して営業力を強化
営業力を強化する「営業ゲーム」は、営業のPDCA実践を体現するツールです。目標達成するために、考えては動き、動いては考える「営業考動力」を体得するための研修プログラムをご提供します。
(参照元:株式会社 マーケットヴィヴィッドHP)

向いてる形態

BtoB/BtoC

機能一覧

・営業ゲーム
・仮説トレーニング
・研修コース

価格

・価格はお問合せください

運営企業

株式会社 マーケットヴィヴィッド

サービス詳細

マーケットヴィヴィッドの詳細を見る

 

4.トライツコンサルティング株式会社

(参照元:https://trights.co.jp/)

サービス名

トライツコンサルティング

キャッチフレーズ

それぞれの企業に「ちょうどよい」コンサルティングを

サービス概要

≪B2B営業DXのトライツコンサルティング≫
私たちはそれぞれの企業にとって「ちょうどよい」コンサルティングがあると考えます。
あなたの「ちょうどよい」を聞かせてください。
「営業DXが前に進まない。」「成果が上がらない。」「人材がいない。」
トライツにはこのようなお悩みに対する最適な答えがあります。
取り組みに関する具体的な内容をお知りになりたい方はお気軽にお問合せください。
【特徴】
・顧客視点で、顧客の購買プロセスを推進・加速させられるようにする
・営業という仕事を楽しくする
(参照元:トライツコンサルティング株式会社HP)

向いてる形態

BtoB/BtoC

機能一覧

・【サービス】コンサルティング

価格

・コンサルティングフィー  価格はお問合せください
・例:インソーシング型支援  1,500,000円 / 月
・例:営業顧問型支援  500,000円 / 月

運営企業

トライツコンサルティング株式会社

サービス詳細

トライツコンサルティングの詳細を見る

 

5.株式会社トライプス

(参照元:https://trip-s.co.jp/)

サービス名

トライプス

キャッチフレーズ

営業を変え、世界を変える

サービス概要

≪科学的なアプローチに立脚した営業支援、理論と実績に裏打ちされた高品質、高付加価値なサービスの提供。≫
【営業特化型の人材紹介】
企業に対してはアセスメントを通して、企業が求める人物像、スキルセットなどの見極めを行った上で高精度なマッチングを行います。
企業、求職者双方が相応しい状況となるように質のマッチングを行います。

【営業アドバイザリー】
人事制度設計、採用サポート、営業スキルアップサポート、営業マネジメントサポートなど各種アドバイザリーを行います。
企業が抱える営業上の諸問題に対して、課題解決の実行支援を行います。
(参照元:株式会社トライプスHP)

向いてる形態

BtoB/BtoC

機能一覧

・【サービス】営業特化型の人材紹介
・【サービス】営業パーソン向けの研修
・【サービス】クライアント向けのサービス

価格

・価格はお問合せください

運営企業

株式会社トライプス

サービス詳細

トライプスの詳細を見る